| 考え事に耽って寝れない日々が続く。柔らかく暖かいベッドの中で寝息の真似だけすぅすぅ響かせる。あたしの呼吸音が一定のリズムで響き、それが次第に煩わしくなり呼吸を止める。呼吸を失ったあたしの身体は徐々に温まり手足の指先の末端までその熱は届く。頭の中で水色のイメージを流そうとする。水色のイメージは次第に頭の中で鳥の羽の様に緩やかに拡散して行き、やがてあたしの瞼の裏は原色の斑模様だらけになった。眼を瞑る。誰かの事を思い出そうとする。瞼の裏の原色は剥がれる事を知らずにそのまま癒着し続けている。心臓の鼓動の音だけがする。外は次第に朝の空気を取り戻してきた。あたしは朝日が嫌いだ。それはあたしの周囲では誰も死ぬ人間が居ない事に共通している。あたしはまだ眠れないし死ねもしない。瞼の裏に癒着したた原色を弄繰り回しながら遊んでいる。それに疲れたら、漸く眠る事が出来る。 |
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